岡山県倉敷市の「訪問診療専門 グリーン在宅クリニック」は、その名の通り訪問診療専門のクリニックです。
患者さんやご家族の「住み慣れた場所で暮らしたい」という想いを叶えるために、病院に通院・入院するのではなく、患者さんのご自宅に医師が訪問する形をとっています。患者さんの病状にあわせて計画を立てて医師が訪問し、ご自宅での診療・治療・薬の処方や療養上のアドバイス等を行うことが可能です。
「本当は家に居たいけど、通院が難しいから入院をしている」「出来ることなら、家で家族と過ごしたい」そのような患者さんとたくさんお会いしてきました。患者さんが望む形で適切な医療を受けられること、それがグリーン在宅クリニックの願いです。
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2023.05.22友達と過ごす誕生日
3月生まれの看護師Nです。
大人になってからできた友人が近所にいます。
近所なので犬の散歩のついでに会ったり、子供の参観日で会ったり、スーパーで会ったりもしますが、この数年はお互いの誕生日をお祝いし合うようになりました。
「大切なメンバーと一緒に過ごす時間は宝物!!」
大好きな泡と共に最近はまっている花屋の花束を贈り合っています。
アンティークピンクのスタンド花はとってもおしゃれ、季節のミモザも素敵です。
誕生日というなんとなく持て余していた日が、「誕生日は友人と過ごす」そう決めて過ごす3月はとても嬉しいものです。 -
2023.04.21心に新しい風を
看護師Sです。
例年より桜の開花も早く、新緑芽生える今日この頃いかがお過ごしでしょうか?
4月、この記事を書きながら自分を振り返るきっかけを頂けたことに感謝しています。
丁度20年前、祖父が「家で亡くなりたい」と希望し、倉敷で働いていた私は実家に戻り、母と在宅看取りを経験しました。
祖父は慣れ親しんだ実家で亡くなりました。その当時は「在宅看取り」も無知な分野で、介護サービスも不十分で、「死に向かいつつあるが、今を生きる祖父」「介護する家族」の日常の大変さを実感しました。同時に、日々の当たり前の時間の流れや笑いに、たくさんの幸せや学びを感じることができました。
この経験から「在宅医療の場」で尽力することが自分の夢となりました。
今年45歳の自分ですが、母が45歳の時に保育士から看護師になることを決意し看護学校へ。母の背中を追いかけるように高校生の私も看護の道を歩むことへ。「人間、思い立った時が吉日!」が母の口癖で、何事においても有言実行していく母でした。現在同じ歳になり、母の努力はすごいなと改めて尊敬の念で一杯になります。
そんな母は4年前に亡くなりました。最愛の母だっただけに心に空いた穴は想像以上に大きく、プライベートでは2年以上引きこもりの様な生活を送っていました。
心に新しい風を入れるために「思い立ったら吉日!」の母の言葉を思い出し、即行動へ。
まずは亡祖母の姿を思い出し「新年のスタート!ご来光に手を合わせて感謝と祈りを」
2023年元旦、瀬戸内海の地平線からのご来光★2月、旅行好きな亡祖父と一緒に行った思い出の地、北海道へ。
当時は「青春18切符」で鈍行列車での北海道一周旅行でした(笑)
もう二度と北海道へは行けないだろうと思っていましたが、いろんなご縁やきっかけが重なり行くことができました。幼少期の自分と亡祖父に逢ってきた感じです。雄大な大自然を全身で感じ、ちっぽけな悩みもスッキリ!環境が変わることで、思考も言葉も視野も心も大きく変化することを実感しました。
今回は鈍行列車ではなく飛行機での旅。時代の成長を感じました(笑)
空から見下ろす雲海★ガリンコ号からの流氷★美味しい食べ物★そして2023年4月。
母校の満開な桜。入学時、入職時に亡母と見上げてきた桜です。今日までの軌跡を胸に。
最近の幸せな時間と楽しみは母校前のパン屋さんへ。「苦楽を共にしたパン★」25年以上前から変わらない味、接客、たわいない会話と笑顔に「快の刺激」をたくさん頂いています。
巡り巡って、お一人お一人とのご縁に感謝しながら。今日一日を。
平井大♪「Slow&easy」♪好きな音楽を聴きながら -
2023.03.17疎遠
医師の近藤です。
数年前は3月といえばまだ寒い季節という感覚でしたが、今年は本当に暖かいですね。また3月は卒業や退職の多いときでもあり、新年度の準備をされている方もおられるでしょう。皆様の中にも別れの季節にはその後「疎遠」になってしまう人間関係も経験されたことがある方が多いと思います。昔ある方からこのような話をされたことがあります。
「疎遠」は決して縁が切れることを指す言葉ではなく、距離(社会的、地理的)が遠くなったことを指す言葉です。だからこそ「疎遠」の人がまた距離が近くなった時には、また良縁に変わる可能性があります。「疎遠」を大切にしましょう。
確かに仕事でも家庭でも、時に「あっお久しぶりです」と声が出てしまうような偶然の再会を経験することがあります。今まで「疎遠」だった縁もこのときまた動き出します。「立つ鳥跡を濁さず」という有名な言葉がありますが、もし別れの時によくない別れ方をしていたら、この偶然の再会の時にも声をかけずにやり過ごそうと思ってしまう縁もあります。
3月は別れの季節でありながら、これから先にまた再会するかもしれない「疎遠」という良縁の種が蒔かれる季節でもあります。別れを大切に。この言葉はいつどんな時でも心に留めておきたいものです。